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入社式 令和3年度(2021年度)を開催しました

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2021.04.01

新入社員 各位

令和3年度 入社式を迎えるにあたって

 令和3年の入社式を迎えるにあたり、ご挨拶申し上げます。
 本日、当社の仲間となって頂きました新入社員のみなさん全社員で歓迎すると共にお祝いを申し上げます。
入社おめでとうございます。

 会社の現況に少し述べさせてもらいます。 ~ 中略 ~
 人の目につく場所、そうでない場所でも、エネルギー関連事業、交通網関連等の社会基盤を整備する事業、災害復旧に貢献する事業、観光促進など経済活動を支える事業など様々な分野で社会に貢献する事業に当社の社員の技術が生かされているところであります。

 今日の日を境にみなさんは社会人になりました。親のお世話になっていた昨日と今日とでは、大きな変化が起きました。この変化とはどういうことなのかを考えてもらいたいと思います。変化することは沢山ありますが、今日はそのうち三つのお話をさせてもらいます。
 
 一つ目は給料を貰うという事です。
 今日から会社に在籍することで、毎月、給料が自分の口座に振り込まれます。これは労働の対価です。勤務時間中は職場に出勤し、上司の指示に従って職務を遂行しなければなりません。その対価を給料としてもらいます。これを少し別の角度からも考えてもらいたいと思います。
 土木の仕事は経験工学と言われています。いくら机の上で学問を積んでも、経験を積まなければ現場では、全く役に立つことはありません。これから現場で長い時間をかけて、実績を積み重ねた結果、5年10年後に技能が身に付き、初めて会社に貢献することができるようになってきます。会社はその時の為に、ずっと給料を払い続けます。自分の仕事が世の中に価値を生み出して、その対価として、給料を貰えるようになるのはまだまだ先の話となります。
 
 二つ目は税金や社会保険を納める事です。
 自分が稼いだ給料の中から税金や社会保険を納めることです。この行為によって、初めて社会が認める社会人となりますし、社会人としての義務なのです。現実的には給与から差し引かれて、会社を経由して支払いをするので、支払う意識はあまりないのが現状ですが、社会人の義務を果たす最初の行為がこれです。この義務を果たすと、伴ってくるのが責任です。これからは塩月工業に所属する社会人であるということをしっかりと自覚していかなければなりません。

 そして三つ目は私が変化してもらいたいと願っていることを申し上げます。
 当社では、土木という仕事を通じて、多くの事を学ぶことが出来ます。技術的な知識や経験はもちろんですが、大人としての礼儀や常識、人との付き合い方、接し方、組織での行動の在り方など、様々なことがあります。ゆっくり時間をかけて成長してもらいたいと思います。
 私はこの成長の結果、「自分で物事を考え、意思を持って、行動できる人間になってもらいたい」と考えています。近年は情報過多の時代で、スマホやパソコンなど受動的に知識を提供する道具があふれています。これに単語を入力するだけで、凄いスピードで情報があふれ出てきます。考える暇もなく、あたかも自分の答えのようなものや間違った答えまでも出してきます。
 スマートフォンやパソコンが無い時代の事を想像してみてください。言葉の意味が分からない時は、分厚い辞書や書物を引っ張り出して、ページをめくり、書いている事と自分の疑問を照らし合わせて、答えを導き出さなければなりません。連絡を取る為には、手紙を書くか、誰が出るかわからない家の固定電話に電話をかけるしかありません。今では必ず本人が出る電話があり、メールやラインを使えば、簡単に連絡が出来ます。
 当社の仕事においては、スマホやパソコンに質問しても正しい答えは出てきません。コンクリートの打ち方、足場の組み方、掘削の方法、重機械の選択、全ての仕事がそうですが、その現場の場所、条件、人員、気象などによって、何もかもが変わってくるからです。

 私は会社の仕事を通じて、まずは与えられたもので学び、徐々に自分の力で考え、受け身ではなく、能動的に行動し、自分の発想や思考をしっかりと持って、自分の力で生き抜くことが出来る人間に成長してもらいたいと思っています。その結果、家族や会社、周囲に認められる人間になることが何よりも皆さんの幸せになる条件ではないかと思います。
 自分が成長することで、結果的に今までにない素晴らしい仲間の輪を広げていくことができます。みなさんには無限の可能性があります。会社は単にお金を稼ぐ目的の場所ではありません。これからの人生で起こり得る様々な喜怒哀楽を如何に、逞しく楽しく過ごして行けるかは、自分自身の努力と仲間にかかっています。そんな素晴らしい仲間が会社には、沢山、在籍しています。精一杯、仕事に励み、悩み、そして楽しみながら自分を磨いていってください。たった今スタートした社会人生活におけるみなさんの活躍を楽しみにしています。ようこそ、塩月工業へ。ともに頑張りましょう。

 

令和3年4月1日
株式会社塩月工業
代表取締役社長 塩月啓司

 

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