安全への取り組み

SAFETY

令和5年度 安全衛生対策について

        代表取締役社長 塩 月 啓 司 

 昨年度の安全成績は、不休災害が1件発生し、目標の完全無災害は達成出来ませんでした。この災害は紙一重で重大災害には至りませんでしたが、非常にリスクの高い災害だったことは否めません。個々の作業単位での管理体制が行き届いてない状態で作業が進行していたことに原因があったと思われます。作業リーダーが作業手順をしっかり遵守させ、実践させること、手順の省略が災害の発生につながることを日頃から意識づけすることを見直す必要があります。ちょっとした気のゆるみが出た時にこのような災害が発生します。この教訓を肝に銘じて、本年度も油断せず、妥協することなく安全管理に取り組まなければなりません。

 当社の工事は、重機作業が多く、それに伴い玉掛作業も増え、重大災害に繋がるリスクが高くなります。また遠隔地や小規模の現場が多くなる傾向にある中、新規の協力会社や作業者を採用する機会が増加し、当社の安全管理の基本である「PDCAサイクル」「指差呼称」「声掛け」を安全施策の重点ポイントとした安全管理の手法を如何に浸透させるかが重要となります。当社の安全管理を隅々まで定着させるために、全社で実践できるように継続的に教育していくことが肝要です。これを災害ゼロへの第一歩と位置付け、地道な活動を続けなければなりません。
 そして、組織的に動くことと、行動規範を持つことも安全管理には欠かせません。多くの人員が小さなリーダーとして機能し、小さな組織を束ねるのがリーダーの役割です。現場は一人でやっているのではなく、組織で動いていることを考えながら行動することと、コミュニケーションの基本であるホウレンソウ(報告、連絡、相談)をしっかり実行することが大切なことです。結果的にこれが人としての信頼を高めることになり、組織を動かす力を高めることに繋がります。一人ひとりが実践することで、更に強固な安全の地盤が出来上がってくるものだと思います。

 本年度の安全衛生スローガンは、
「“危ないよ” 一声かけ合い みんなの意識でリスクの低減」であります。
 このスローガンのもと、この安全衛生対策要項に定めた具体的な施策を着実に実行すること、その上で強い気持ちで、災害防止活動に邁進していかなければなりません。
 本年度も「完全無災害」の目標に向かって、社員一人ひとりが最大限の能力を発揮できるように、休養はしっかり取り、体調を万全に整えて、安全衛生管理活動に真摯に取り組んで頂くことをお願い申し上げます。

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