安全大会 令和6年度(2024年度)を開催しました
お知らせ
2024.06.24
令和6年度 塩月工業 安全大会を開催しましたところ、協力会社の皆さんにおかれましては、業務ご多忙の中、ご参加くださいまして、ありがとうございます。
~中略~
本大会は安全管理の重要性を再認識する為に、開催する大切な大会であります。少しの時間ですが、有意義な時間になるようご協力をお願い申し上げます。
今日は経営の神様と言われている松下幸之助さんが座右の銘としていた「凡事徹底」という言葉の話をさせて頂きます。
大きなことを成し遂げる人は「普通のこと」ではなく、「特殊なこと」をしたように思えますが、多くの成功者は、普通のことを長期に渡ってやり遂げた人が多いと言われています。「普通のことをちゃんとやる」というのは、とても難しく、継続することは更に難しいことです。
なぜ難しいのか?
理由の一つは、人間はすぐ慣れてしまうことです。新しい仕事を始める時は緊張して丁寧に物事を進めますが、慣れてくると「いつも通りで、いいだろう」という緩みが出てきます。確認を怠ったり、何かの工程を飛ばしたりして雑に雑になってしまいます。
もう一つの理由は、人間の持つ好奇心です。人間は同じことを続けると飽きてきます。すると「凡事」ではなく「特殊なこと」を試してみたくなります。「何か省くものがないだろうか」と探します。それで改善や発明が生まれることもあるので好奇心が悪い訳ではありません。
しかし「凡事」を止めてしまうことは、問題があります。語学の勉強でも、自転車に乗る練習でも、能力が一度、身に付くと維持できますが、身に付かないうちに止めてしまえば、ゼロに戻ってしまいます。無意識で出来るようになれば「飽きる」ということが起こりません。転職を希望する人に「今の仕事に飽きたから転職したい」という人がいますが、履歴書上ではキャリアになっていても、実際はどの能力も不十分な人になってしまいます。一流の人はルーティンを厭いませんし、それを継続し、無意識になり、それが快適なレベルにまでになっていきます。
では、当社における「凡事」とは何か?
当然ながら、新入社員の凡事と工事長クラスの凡事は異なります。「凡事」は企業の風土の中に存在しなければなりません。当社は基本理念を「力強く信頼される企業へ」と掲げています。そしてこの基本理念のもとに、会社が求める指針、現場で決めたルールや約束事、個人が持っている信念もあります。これらの多くの理念のもとで、企業の風土の中に高いレベルで実行可能な「凡事」を溶け込ませて、組織としての「凡事徹底」を継続し、目標を達成する努力をする。そして共に成長して行くことが必要だと考えています。
本年度の安全衛生スローガン
「作業内容把握して 危険のポイント洗い出せ 充実させようKY活動」のもとに、
社員一人ひとりが、安全に妥協することのない強い意志を持ち続け、「完全無災害」の目標に向かって、災害防止活動に邁進して頂くことをお願い申し上げます。
令和6年6月22日
代表取締役社長 塩月啓司