弊社は、品質マネジメントシステム【ISO9001】の認証取得、労働安全衛生マネジメントシステム【OHSMS】導入に関して、コンサルタントに一切頼らず、マニュアルの作成、運用など全ての工程を社内の職員のみで、行いました。
なぜ自力で?
- ISOのシステムと社内の仕組みを分析した結果、創業以来の良き伝統と仕組みを取り入れながら、ISOの運用を実現したかった。
- 外部からのシステムを導入すると形骸化する恐れがある。
- 認証取得に関する費用を抑えたい。
なぜ取得・導入が必要か?
- 社員の意識改革と企業体質の強化。
- 社内の責任と権限の明確化。
- モノの品質 と 会社のシクミとしての品質の向上。
- 顧客の発注条件にISO認証取得が条件化されているところがある。
自力で取得・導入したメリットは?
- 社内で客観的に業務分析、要求事項への適合を行ったことで、実態に即したシステムを構築することができた。
- 責任と権限が明確になり、業務改革だけでなく意識改革にも繋がった。
- OHSMSは基本的な考え方がISOと同じであるため、スムーズに導入できた。
- 自力での取得・導入を行ったので、外部費用が低減された。
取得までの経緯
ISO | 年月 | OHSMS |
コンサルタントの話を聞く | 1998年8月~ | |
取得へ向けてキックオフ! 【その後】 ISO委員会2回開催 審査員養成講座1名受講 内部監査員養成講習5名受講 |
1998年12月~ | |
品質マニュアル第1版 制定 【その後】 品質マニュアル3回改訂 審査機関のマニュアルチェック1回 審査機関の予備審査2回 |
1999年12月~ | |
JQAによる登録審査 |
2000年6月~ | |
ISO9002(1994年版)認証取得 【その後】 品質マニュアル1回改訂 定期審査1回 |
2000年7月~ | |
2001年2月~ | 導入へ向けてキックオフ! 労働安全衛生マニュアル作成開始 |
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ISO9001(2000年版)への移行活動開始 【その後】 品質マニュアル2回改訂 定期審査1回 |
2001年3月~ | |
2001年5月~ | 労働安全衛生マニュアル第1版制定 OHSMS導入開始! 【その後】 労働安全衛生マニュアル2回改訂 現在に至る |
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品質マニュアル(2000年版)作成開始 | 2001年12月~ | |
品質マニュアル(2000年版)第1版制定 【その後】 品質マニュアル(2000年版)1回改訂 審査機関の文書チェック1回 定期審査2回 |
2002年1月~ | |
ISO9001(2000年版)への移行審査1回 | 2002年9月~ | |
ISO9001(2000年版)認証取得 現在に至る |
2002年10月~ |
取得までの苦労
- 「文書」と「記録」の概念を理解すること、文書化する事や記録をとる事に疎い社内の体質を変えること
- 馴染みの薄い語句やその解釈を理解するのに時間を要した。
- 導入前の業務の流れとシステムを整理して、結びつける作業が困難であった。
- 導入当初の定期審査では、審査員の常識がこちらの常識ではなった。修正を繰り返した。
- 社員に対する教育。システムを周知徹底させること。
今後の展開
- 如何にシンプルなマニュアルにするか。無駄は省く。
- 社内の全てのプロセスで、企業として、強固な体質に成りえるシステムにする。
- 教育を繰り返し、行う。