令和4年度 安全衛生対策について
昨年度の当社の安全成績は熱中症と転倒による不休災害が1件ずつ発生し、目標の完全無災害を達成することが出来ませんでした。いずれも単なるヒューマンエラーではなく、未然に防ぐことが出来る災害であり、何らかの管理不足があったと捉え、類似の災害を防ぐよう努めなければなりません。
コロナ禍はやや終息する気配はありますが、未だ、元通りの生活が出来る状態にはありません。みなさんの生活面においても、不自由さを余儀なくされ、厳しい環境の中での作業が継続しますが、もうしばらく感染症対策をしっかり取りながら、安全面との両立を図って頂くようお願いいたします。
建設業の死傷者数は年々減少していましたが、昨年は一転して増加に転じ、特に、墜落転落災害の増加の割合が高く、この対策が懸念されています。 当社の作業においても、三大災害(墜落・転落、建設機械・クレーン、倒壊・崩壊)の発生リスクが高い作業の継続が見込まれます。この状況の中、現場で想定されるあらゆるリスクをしっかりと抽出し、その対策をとり、回避し、災害防止を図っていかなければなりません。当社の安全管理の基本である「PDCAサイクル」を的確に実施し、一人ひとりの安全意識のレベルを向上させることが必要です。継続的なPDCAの展開によって、安全意識が自然に身に付き、持続的な安全文化を築くことが出来ます。その過程では、現場を統率するリーダーが明確に、現場全員の役割をしっかりと定めて、リーダーシップを発揮することがとても重要となります。
現場は、年齢、経験や能力が違う者が混在して作業に携わっています。この差は、組織で包括的に補っていくしかありません。その為には、常にリーダーが個の能力、特性を最大限に引き出す教育的視野と寛容の心を持って、リーダーシップを発揮することが目標の達成に繋がっていくものであります。
本年度の安全衛生スローガン
「気持ちを一つ みんなで作る 安全職場 ルールを守って ゼロ災害 」のもとに、みなさんのリーダーシップによって、それぞれの現場の安全文化を築き上げて、完全無災害という、大きな目標を達成するよう体調をしっかり整えて、安全衛生管理活動に邁進して頂きますようお願い申し上げます。
令和4年5月1日
代表取締役社長 塩 月 啓 司