入社式 社長挨拶 2025年度
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2025.04.01
新入社員各位
令和7年度 入社式を迎えるにあたって
令和7年の入社式を迎えるにあたり、ご挨拶申し上げます。
本日、当社の仲間となって頂きました新入社員のみなさん、全社員で歓迎すると共にお祝いを申し上げます。入社おめでとうございます。
さて、皆さんは今日を境に社会人となり、塩月工業の一員となりました。みなさんのご両親のお世話になっていた昨日と今日とでは大きな変化が起きました。
この変化のうち、私から三つのお話をさせてもらいます。
一つ目は、会社から給料を貰うという事です。
今日から仕事の対価として会社から毎月、給料が自分名義の口座に振り込まれます。しかし土木の仕事は経験工学と言われています。いくら机の上で学んでも経験を積まなければ、現場では全く役に立つことはありません。これから実績を積み重ねて、数年後に技能や技術が身に付き、初めて会社に貢献することができるようになってきます。会社はその時まで、ずっと給料を払い続けます。自分の仕事が世の中に真の付加価値を生み出すことが出来るようになるのは、まだ先の話です。
二つ目は、税金や社会保険を納める事です。
今までは、お小遣いで買い物して消費税を払う程度のことでしたが、これからは自分が稼いだ給料から所得税や社会保険を納めることとなります。これは社会人の義務であり、このことで初めて社会が認める社会人となり、塩月工業に所属する社会人であるという責任が伴ってきます。これをしっかりと自覚していかなければなりません。
そして三つ目、私が最も皆さんに変化して欲しいと思うことをお話します。
当社では、業務を通じて、多くの事を学ぶことが出来ます。土木の技術的なことはもちろん、大人としての礼儀や常識、組織での行動の在り方等、様々なことがあります。これから時間をかけて、成長してもらいたいと思います。
近年は情報過多の時代でスマホやパソコンなど受動的に知識を提供する道具が溢れています。しかし当社の仕事での課題は、AIに質問しても正しい答えは絶対に出てきません。まずは先輩社員から与えられた仕事で学び、経験を積み上げること、そして受け身ではなく、能動的に行動し、徐々に自分の発想や思考を持てるようになることを期待します。
つい最近、放送された「御上先生」というTVドラマがありました。文部科学省から来た高校の先生である御上先生の生徒への口ぐせは、「考えて!」でした。現在の文科省や学校教育の在り方を真っ向から否定して、一方的に知識を叩きこむ受験の為の教育ではなく、生徒が自ら考えて、答えを導きだす事の重要性を訴えたドラマでした。当社でも求めることは同じです。
「どんな難題に対しても、自分で考え、意思を持って、行動できる人間になってもらいたい」と考えています。
会社は単にお金を稼ぐ目的の場所ではありません。これからの人生で起こる様々な喜怒哀楽を如何に、逞しく楽しく過ごして行けるかは自分自身の努力と仲間にかかっています。そんな素晴らしい仲間が当社には沢山在籍しています。精一杯、仕事に励み、悩み、楽しみながら自分を磨いて色々な変化をし、自分自身の進化となって、成長していってください。
たった今スタートした、みなさんの社会人生活と当社での活躍を楽しみにしています。
ようこそ塩月工業へ、ともに頑張りましょう。 本日は、おめでとうございます。
代表取締役社長 塩月啓司