社長訓示 2026年(令和8年)
お知らせ
2026.01.05
「凡事徹底と主体性の醸成」
(令和8年 新春を迎えるにあたって)
新年おめでとうございます。令和8年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。
昨年も例年にも増して、厳しい環境下での業務が続きました。その中で、重大な災害を起こすことなく一年を終えることができたのは、皆様一人ひとりが努力を積み重ね、真摯に業務に取り組んできた結果であり、心より感謝申し上げます。
創業者 会長の塩月勇司が昨年10月14日に永眠いたしました。
昭和37年に土木工事業を創業し、昭和48年2月に株式会社塩月工業を設立、平成22年4月迄の37年間にわたり社長を務めました。社長交代後は会長として、常に当社の経営を気に掛け、最後まで建設業の発展を願い続けた人生でありました。皆様には、来る1月31日に開催する「お別れの会」において、最後のお別れをして頂ければと思います。
社会情勢について
昨年の社会情勢を振り返りますと、道路陥没や地下埋設物等のインフラの老朽化が深刻な社会課題として浮き彫りとなりました。また大阪・関西万博が大阪の人工島・夢洲で開幕し、158の国と地域が参加する中、約2,500万人の来場者を迎え、盛況のうちに閉幕しました。
自然環境に目を向けますと、昨年も記録的な猛暑が続き、6月から8月の日本の平均気温は、統計開始以来、最高を記録しました。さらに各地でクマによる被害が相次ぎ、死者数は過去最悪となるなど、自然との向き合い方が改めて問われる一年でもありました。
政界では、高市早苗氏が憲政史上初の女性首相に就任しました。アメリカとの関係は良好とされる一方、中国との関係悪化が懸念されています。
明るい話題では、ノーベル生理学医学賞に坂口志文氏、化学賞に北川進氏が選出されました。スポーツ界では、地元の福岡ソフトバンク・ホークスが5年ぶりに日本一。また、ロサンゼルス・ドジャースが3人の日本人選手の活躍もあり、ワールドシリーズの連覇を達成し、多くの感動を与えてくれました。
当社の現状について
現場の変化の中で、最も重要なのは、日頃から築き上げる信頼関係です。施工に関わるすべての場面において、普段からコミュニケーションを密に取り、要望に対して誠実に向き合うこと。建設事業は、互いの協力があってこそ成立します。これを常に念頭に置き、現場の運営に取り組んでください。
特に、安全管理については、PDCAサイクルとリスクアセスメントを自分の役割を理解した上で、実践すること。全社員が「災害を絶対に起こさない」という強い意志を持ち、真摯に取り組んでいくことを強くお願いいたします。
凡事徹底と主体性の醸成
ご存知のとおり、当社の新社屋が完成し、2月16日に引越しを完了する予定です。この新しい拠点は、社員が誇りを持ち、会社を訪れる若い人たちが「ここで働きたい」と憧れを抱くような場所になると確信しています。この新社屋の建設は未来への投資です。当社がさらに成長していくためには、建物が新しくなるだけではなく、社員一人ひとりの意識の変革が不可欠です。
これまでの当社は「リーダーの指示を待ち、言われたことをこなす」という、よく言えば、比較的、〝管理が行き届いた組織″であると思います。逆を言えば、トップの力量によって、全てが左右されることが弱点となります。より強固な組織になる為には構成する全ての者の考えが生きて反映されている組織になる必要があります。皆が主体となって考え、自分の意思を持って、行動する、この文化を根づかせること。その為には、組織の中でコミュニケーションを密にすることが不可欠です。
では、どうすれば、密にできるのか。
私は、これを実現するには、「報告・連絡・相談」――いわゆる “ホウ・レン・ソウの実践” であると考えています。しかし、この実践方法を正しく理解している人は数少ないと思っています。一般的に、ホウ・レン・ソウは部下が上司にするもの、部下の義務であるように思われていることが多いように思われます。しかし私は、これは全く逆だと考えています。社内でもよく耳にする「普段は何も言わないのに、困った時だけ相談してくる」という上司の愚痴があります。この状態では、部下はホウ・レン・ソウを一生することがないでしょう。
まずは、上司が部下に対して、報告や連絡すること。もし部下の反応がなければ、しつこく確認すること。この積み重ねによって、初めてホウ・レン・ソウの本質が伝わり、組織に根づいていきます。
これからは、社員一人ひとりが主体性を持ち、互いの知恵を出し合い、それを拾い合う組織へと進化していくための基礎となります。リーダーはその文化を創り、育て、成功に導く責任があります。まずは〝ホウ・レン・ソウのトップダウン″を実践し、その輪を広げていく。これを日々の凡事として習慣化し、徹底することにより、物事の判断を先読み出来る人、組織を作り、会社の未来そのものを形づくっていくと考えています。
結び
米大リーグのマリナーズなどで活躍し、日本人初の米国野球殿堂入りを果たしたイチローさんの表彰式典でのコメントです。「チームのためにできる最高のことは何か?と聞かれたことがあります。私の答えは〝自分に責任を持つこと″です。自分に責任を持つというのは、言い訳をしないということです。ヒットが出なかった日、キャッチできなかった日、いいピッチャーだったとか、太陽が眩しかったとか、言うのではなく、もっと自分にできたことがあったのではないか、と正直に向き合うことです。
そうすることでチームメイトを支え、ファンを裏切らずにすむのです。」と述べました。
この姿勢こそが成長を生むのだと思います。皆さんは、自らの仕事に責任を持っているでしょうか。
最終的に私たちが目指す姿は、力強く、信頼される企業へ、人へと成長することです。
皆様一人ひとりの成長を心より期待しています。ともに前へ進んでいきましょう。
本年も、社員、並びにご家族の皆様が健康で、幸多い一年を無事に過ごされますよう心より祈念申し上げまして、結びの言葉といたします。


