陸から海へ
現場レポート
2012.04.06
中城湾港の物揚場築造工事を2月に着工しました。
工事概要は岸壁の長さ277m、擁壁の高さ2.8m、ブロック数27ブロックの築造工事です。
これは、30数年前に施工した擁壁が動いた為、船が並行に係船出来ないので、
それを直す工事です(下記の写真で法線が通って無いのが分かります。)
また、海岸の仕事の為、干潮時の作業となり、潮の満ち引きにより時間が不規則になる作業で、しかも工期3カ月の突貫工事です。
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先ず海面+-1mに足場を設置します。足場を利用して既設コンクリート面の切削、斫り工事を行います。
型枠、鉄筋は、干潮時の作業の為、満潮時は陸上で準備工です。潮が引くと一気に作業に取り掛かります。
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陸上で満潮時、鉄筋組立作業中です。
潮が引いたので、一気に吊り込みます。
この方法だと1ブロックを1時間も有れば十分組みあがります。
組立完了後すぐ検査です。
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検査後陸上で仮組した型枠の吊り込みです。1ブロック10m×3mの大パネルの為、作業手順を周知して全員で安全作業です。後の作業は潮が満ちてきても大丈夫、係船柱、縁金物設置です。
後は干潮時コンクリート打設です。干潮での作業の為、夜間打設に成る事もしばしばでした。
短期間に色々な工種を施工する非常に内容の濃い工事でした。
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そして、この様に見事に出来上がりました。後は竣工検査を待つばかりです。
携わった職員、下請けの業者の方、1ヶ月間は潮の満ち引きの合間をぬっての時間との戦いの中、
本当にご苦様でした。
この仕事で海の工事の要領を得て、実績と成り、次に繋がる工事に成りました。
また一つ、「物創り」の証が沖縄に出来ました。
これから新しい海の仕事に挑戦です。