特集・那覇沈埋トンネル③ 三重城立坑 から 空港側立坑へ
トピックス
2010.12.16
三重城側の立坑のベースコンクリートを完了して、立坑の中の構造物の構築に苦戦しながらも着々と施工を完了する中、当社のこの実績をふまえて、三重城の対岸である空港側の立坑の構築を施工させて頂けることが決定しました。もちろん三重城側とは、異なる元請で、施工業者としての真価を問われる初めて取引となりました。
平成17年8月、空港側立坑の構築が始まりました。
構造は、地下4階の貯水槽、地下3階の片側3車線の車道、地下2階の機械・操作室などで、大型かつ複雑な構造となっており、支保工・型枠・鉄筋・コンクリートとの戦いです。
B4Fは、GL-30mに、3,500空m3の支保工の組立から始まり、2,000m3のコンクリートをポンプ車6台で打設。毎日の地上までの昇降が大変でした。
B3Fは、10,000m3の支保工。車道部であるため、H=6mの非常に高い支保工で、毎日支保鋼材とのにらめっこで、組んでも組んでも中々進まないことに苛立ちがありました。
B4Fの支保工の解体が同時に進み、型枠と鉄筋が次々に搬入され、クレーンはフル稼働、その動きを知らせるサイレンの鳴り響く音と、めまぐるしい毎日の繰り返し作業が続きました。
B2Fは、機械操作室のため、部屋数が多く、間仕切りが多くなりこの階は風通しがかなり悪く、熱中症の予防に苦労しました。
B1Fは、H=2.5mの天井で、高さが無く、支保工の解体に苦労しました。
自社延べ労働日数4,170日、延時間45,764時間を無事故・無災害で終了することが出来ました。元請の所長をはじめ、強力なご指導が頂き、当社の経験を上手く使って頂き、スムースに現場を進めることができました。またこの現場を足がかりに新しいお客様の繋がりができた事は、当社の歴史に残る現場であると、私は感じています。