平成30年度入社式 社長あいさつ
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2018.04.02
新入社員 各位
平成30年 入社式を迎えるにあたって
平成30年の入社式を迎えるにあたりご挨拶申し上げます。
本日、当社の仲間となって頂きました新入社員の皆さん、全社員で歓迎すると共にお祝いを申し上げます。入社おめでとうございます。
会社の現況を少し述べさせてもらいます。当社は土木工事の分野で、地下鉄等の都市土木,ダム,橋梁,造成,河川や海上での構造物,上下水道,道路工事など多種多様の幅広い工種で難易度が高いものを施工しています。皆さん自身も日本で一流の技術力の高い土木工事を経験することができます。現在では …(中略)… 社会的に注目度の高い事業にも多く参画しています。
新入社員の皆さんには毎年伝えていることですが、今日の日を境に皆さんは社会人になりました。親のお世話になっていた昨日と今日とでは、全く違う変化がたった今、起きました。この変化とは、どういうことなのかを今日は考えてもらいたいと思います。
まずは、給料を貰うということ。今日から会社に在籍することになりました。そして毎月、給料が自分の口座に振り込まれます。土木の仕事は経験工学と言われています。いくら机上の学問を積んでも、経験を積まなければ現場では全く役に立つことはありません。これから現場で長い時間をかけて、実績を積み重ねた結果、10年20年後に実力をつけて、初めて会社に貢献することができるようになります。その時の為に、会社はずっと給料を払い続けます。本当の意味で、自分の仕事の対価としての給料を貰えるようになるのはまだまだ先の話です。
次に、税金や社会保険を納めること。自分が稼いだお金の中から税金や社会保険を納めることです。この行為によって、初めて、社会が認める社会人となります。納税を含めて、様々な形で社会に貢献することが社会人としての義務なのです。
そして、会社が皆さんに将来期待することです。この土木という仕事を通じて、学ぶことによって、自分で物事を考え、意思を持って、行動する人間になって貰いたい、と考えています。近年は、スマホやパソコンなど、受動的に知識を提供する道具があふれています。こんな便利な道具が無い時代は、苦労して人に教えを被る事や資料や書物で調べたり、データを集めて調査、分析をしていました。今では、そのツールにキーワードを入力するだけで、凄いスピードで情報があふれ出てきます。その情報を受け、自分で考える暇もなく、解析もせず、自分の答えまで出してくれる世の中になってしまいました。これが人間にとって、便利なものであって、かつ有益なものと言えるのか、大変、憂慮すべきことだと危機感を感じています。
私は、会社での仕事を通じて、まずは与えられたもので学び、徐々に自分の力で考え、受け身ではなく能動的に行動し、自分だけの発想や思考をしっかりと持って、自分の力で生き抜いていくことが出来る人間に成長してもらいたいと思っています。その結果、家族や会社、周囲に認められる人間になることが何よりも、皆さんの幸せになる条件ではないかと思います。
自分が成長することで結果的に素晴らしい仲間の輪を広げていくことができます。皆さんには無限の可能性があります。会社は単にお金を稼ぐ目的の場所ではありません。これからの人生で起こり得る様々な喜怒哀楽を如何に、逞しく楽しく過ごして行けるかは自分自身の努力と今から苦楽を共にする仲間にかかっています。
そんな素晴らしい仲間が会社には沢山在籍しています。精一杯、仕事に励み悩み苦しみ、そして楽しみながら自分を磨いていってください。たった今スタートした皆さんの社会人生活における活躍を楽しみにしています。
平成30年4月2日
株式会社塩月工業
代表取締役社長塩月啓司