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社長訓示 令和3年(2021年)
社長訓示 令和3年(2021年)
トピックス
2021.01.05
寛容の心とリーダーシップ
(令和3年新春を迎えるにあたって)
みなさん、新年明けましておめでとうございます。令和3年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。
昨年1月に日本国内で新型コロナウィルス感染者が確認されて以来、日本はもとより世界中が翻弄された一年でありました。この感染症は南極大陸を含む全ての大陸に瞬く間に広がり、被害は医療危機のみならず、全ての国において甚大な社会的、経済的危機となり深い爪痕を残しています。
日本政府は4月に緊急事態宣言を発令し、身体的距離の確保やマスク着用、在宅勤務等の新しい生活様式の感染防止策が呼びかけられ“三密”という流行語も生まれました。文部省は小中学校、高校を一斉休校とする要請をし、希望に満ち溢れた学生にとって残念な事態に陥りました。
政局では長期政権を築いた安倍首相が8月に持病の悪化を理由に辞任する意向を表明しました。連続在職期間は7年8か月で歴代最長となっていました。代わりに自民党総裁選を制した菅義偉氏が第99代首相に就任し、新内閣が発足しました。就任当時からすると、内閣支持率が急落しましたが、この困難を乗り越えるためにも何とか安定した政権運営を取り戻して欲しいと思います。
11月には米大統領選が行われ、民主党のジョー・バイデン氏が共和党のトランプ大統領を破り、大統領に就任することになり、日本社会経済への影響も注視されることとなっています。
明るい話題が乏しい中、将棋の藤井聡太七段が17歳11か月でタイトルを奪取し、史上初の10代の二冠、史上最年少での八段に昇段しました。また世界最大のスポーツの祭典である東京五輪パラリンピックが1年延期となりましたが、開会式は現在、今年の7月23日の開催予定となっています。
〈 当社について 〉
当社はここ数年、休業災害を含め、災害が頻発していましたが、昨年は熱中症による不休災害の1件でした。しかし災害の発生につながる原因となるヒヤリハット事例は多数報告があり、災害の芽となる要因は全ての現場に潜んでいます。当社の安全の基本となるPDCAサイクルを徹底し、ヒヤリハット活動の充実、指差呼称の定着を図り、無災害を目指して安全管理活動に努めて頂きたいと思います。
~(中 略)~
働き方改革については、法令遵守はもとより、長時間労働の是正、過重労働による健康障害の防止等の施策にしっかり対応し、見直しが必要なところは精査して改善していきたいと思います。
〈 寛容の心とリーダーシップ 〉
一昨年の当社安全大会に講演者として来て頂いた立花高校の齋藤校長がTVに出ていました。彼は、私にとって大切な友人の一人ですが、今回TVに出ている彼の姿を見て、改めて神々しいリーダーとしての器の大きさを感じました。
彼は出身地の宮崎で教師をしていた頃、生徒に竹刀を振り回すスパルタ教師だったそうです。赴任してきた立花高校も昔 ”ビー・バップ・ハイスクール“という学園ドラマのモデルと言われる程、荒れる学校でした。彼がこの立花学校で何に気付いて、どう変化して、学校も変えていったのか、それを紐解くことは組織を変えるヒントとなるような気がしました。
彼の口ぐせは「よか、よか」です。標準語では「いいんだよ」。これは魔法の言葉だと彼は言います。ひとりの人間を「君はそのままでいい」とまずは受け入れる。そこからスタートして、個人の居場所をつくる事。これは組織として、凄く大切なことであると、私も思う。そこから多様性を受入れて、組織で活かしていく。更に個性を長所として伸ばして行くことが重要であると、彼は考えています。
現代社会では、人の個性を大切に!とは言うものの、これを全て認めることは組織的な活動に逆行していると考えている。個性を犠牲にして、ルールや規範を守ることがの方が普通であり、それに背く者は厳しく指導されます。リーダーの指示に従う事は常識であり、従わない者、努力しない者は評価が下がり、排除されていく世の中になっています。
齋藤校長は生徒から「校長ちゃん」と親しみを込めて呼ばれている。一人の生徒も粗末に扱わず、大切にする齋藤イズムは学校内の職員の方々に見事に浸透していて、厳しい指導は無くとも正面から生徒と向き合う立花高校という社会が出来上がっている。生徒もそれがわかっているのだと思う。
大人の社会でも同じことが言えるのではないだろうか。自分の居場所がない組織に属することは、苦痛で耐えられないはずです。そんな組織では自分の力を発揮することは到底できません。リーダーに個性を認めてもらえてない組織では努力することもないし、個性が奪われ、自由な発想が無い組織では個人も組織も成長することはないでしょう。彼の究極のリーダーシップとは寛容の心、許す心、幅広い度量と愛情をもって接し、個の居場所を与える。多様性を認めて、正当に評価し、褒めて活かす。結果、厳しいルールや指導が無くとも、リーダーの為、仲間の為に努力をする個々となり、組織は勝手に動き出す。これではないかと思う。
常に組織を動かすことがテーマである我々建設業者にとっては、彼の愛情あふれる教育者としての生き様は真のリーダーシップを発揮する為のヒントが沢山詰まっていて、TVの画面を通じて、改めて勉強をさせられました。
〈 結 び 〉
昨年のプロ野球は福岡ソフトバンクホークスが3年ぶりのリーグ優勝、パ・リーグでは史上初となる4年連続日本一に輝きました。ホークスを率いた工藤監督は常に最善のメンバーで試合に臨むことを重要視していました。リーグ優勝を決めた111試合目の時点で組んだスターティングオーダーは104通り。選手のコンディションやチーム状態の変化を見逃さず、固定メンバーに拘ることなく、その日の“ベストオーダー”を組む戦略を取りました。これが功を奏し、年間を通して着実に勝利を積み重ねることが出来ました。
当社においても、リーダーは現場の状況、個人の能力等、現場の運営において、常にベストな方法を選択する事と実行する事が重要であります。またリスクを見つけて指導することも必要なことですが、長所を見つけ、それを活かし、伸ばすことが組織をマネジメントする上で大切な事であります。活躍できる場所を提供して、役割を自覚させて、やる気を持たせることは組織全体のレベルアップにとって重要な事であり、リーダーの指導力とそれに応える個人の力が噛み合ってこそ、チームとして大きな成果を成し遂げられるのだと思います。
まだコロナ禍で制限される状況が継続するものと思われますが、一刻も早く元通りの生活に戻る事を願いながら、健康面に十分に留意され、この逆境をみなさんと共に乗り越えて行きましょう。
本年度も「力強く信頼される(人)企業へ」の経営理念の下に、皆さんがご多幸な一年を過ごせますように祈念申し上げまして結びの言葉とさせていただきます。
令和3年1月5日
株式会社塩月工業
代表取締役社長 塩月啓司