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社長訓示 令和4年(2022年)

トピックス

2022.01.04

「リーダーの役割」
(令和4年新春を迎えるにあたって)

 社員のみなさん、新年明けましておめでとうございます。年頭にあたりご挨拶申し上げます。
昨年は、緊急事態宣言発令の最中、東京オリンピック・パラリンピックが無観客で開催されました。205の国と地域から約11,000人の選手が参加しました。日本はメダルラッシュが続き、国内では大きな盛り上がりを見せました。ここ数年続く自然災害も猛威を振るいました。記録的な大雨に見舞われた熱海市で大規模な土石流が発生し、多くの犠牲者が出ました。8月には線状降水帯も発生したことから全国各地で記録的な大雨となり、河川の氾濫、土砂崩れ、道路の崩壊などが多発しました。9月には、菅総裁の任期満了に伴う総裁選挙によって、岸田氏が第100代内閣総理大臣に選出され、衆議院解散に伴う総選挙では、自民党が何とか絶対安定多数を単独で確保しました。スポーツ界ではゴルフの松山英樹選手がマスターズを制覇し悲願の日本人男子初のメジャータイトルを取りました。米大リーグでは大谷翔平選手が二刀流の選手として、異次元と評される驚異的な活躍を見せ、コロナ禍で沈んでいた日本の空気に活気を注ぎました。

〈当社について〉
当社の現況についてです。 ~中略~ 大規模なプロジェクトが少ないことから、売上、収益共に厳しい状況が継続すると思われますが、全ての現場で、顧客の信頼をいただき、利益を創出する努力を継続して実践しなければなりません。
 営業面においては、元請工事では発注物件の減少が響き、受注が伸び悩んでいますが、今後の物件を注視しながら、新たな受注への対応が求められます。下請工事は、九州のゼネコン物件が減少していることを鑑み、沖縄、中国、四国地区の広範囲の物件に関して、その対応が出来る体制を構築することが喫緊の課題であります。
 安全面では、残念ながら、ヒューマンエラーによる不休災害が1件発生しました。現場では、災害がいつどこで発生するかは、わかりません。会社のシステム、現場のルールを守り、守らせて、自らの現場の安全文化を構築することが必至であります。当社の基本概念であるPDCAサイクルを今一度再確認し、ヒヤリハット活動の充実、指差呼称の定着を図り、災害ゼロを目指し安全管理活動に努めていただきたいと思います。

〈リーダーの役割〉
 我々、建設業のリーダーの役割は特殊な事情によって複雑なものであると言えます。建設業のものづくりは、一つの工種や同一の組織では賄えません。複数の工種で組織が変化しながら、束となって、目的を達成しなければなりません。従って、現場では多くの小さな組織が機能すること、そして、その小さな組織を束ねる大きなリーダーの役割が重要となります。
 この建設業のリーダーには何が求められるのか、その役割とは何か、現場をマネジメントする段階をおって考えてみましょう。

 第1のステップは、ものづくりを達成する為に必要な「組織をつくる」ことです。一人の成果は限界があります。大きな成果を出すには、個の能力を発揮しやすい組織をつくることが大切です。組織は与えられるものではなく、小さなリーダーを育てながら、自ら構築していくものです。
 第2のステップは、ものづくりに必要な「目標を設定する」ことです。目標とは、数値で表す指標であり、品質の管理値や工程、安全、利益創出の数値等があげられます。更に、現場全体、グループ単位、工種単位等、様々なレベルで目標管理を機能させることが必要です。
 第3のステップは、組織で目標達成の為に守るべき「ルールをつくる」ことです。会社にあるシステム、現場で定めたルールや決め事、個の役割や責任を明確に示すこと。そして、それを組織全体で共有することがとても重要です。更に挨拶をきちんとする、スピード感を持って対応する、コミュニケーションをとる等の行動規範も含みます。これを自らも守り、守らせることで組織を育てていく観点を持ち、マネジメントすることが重要です。
 最後の第4のステップは、「目的を達成する」ことです。この目的とは、顧客の要求事項である土木構造物を完成させてお届けすることはもちろんのこと、最も重要なのは、全てのステップを積み重ねた結果、組織と個人が成長することであります。技術的にも、人間的にも成長することが目的であり、それを実現させることが「リーダーの役割」です。

 当社の社員は身につけるべきスキルが多種多様であります。まずは従事した工種の技能を積み重ね、少しずつ多くの工種に対応できる力を身につけること。また品質、工程、安全、MP管理、更に、顧客や協力会社との折衝、人をまとめる統率力等の多岐に渡るスキルの研鑽に努めなければなりません。
 そもそも人間の能力は、一つの範疇だけで比較してみると、その差が際立つように見えますが、経験を除くと、相対的な能力は大した差はありません。経験工学と言われる土木の世界では、この経験を丁寧に積み重ね、それを如何に現場で生かしていくかが勝負となります。弊社では個の能力が千差万別であるのは当然であり、年齢に関係なく、経験不足を組織でお互いに補う他ありません。この補い合うことを調整するのはリーダーです。個の能力を最大限に引き出す教育的視野と寛容の心を持って、リーダーシップを発揮することで、目的の達成を実現しなければなりません。
 多くの社員が現場をマネジメント出来る一流のリーダーとなること。そして技術的にも人間的にも、一流に成長することが目的であります。その結果、顧客から信頼をいただく個人、組織となること。それが会社の理念である「力強く信頼される企業へ」に繋がっていくはずです。目的達成の為に、ものづくりの原点に立ち、大きな成果を出せる組織づくりに励んで頂きたいと思います。

〈結び〉
 昨年、岸田総理は自民党総裁に就任した挨拶で「私の特技は人の話をよく聞くこと」だと語りました。この「聞く力」はとても大切なことです。世界の歴史において、話をきちんと聞かなかったことで、紛争が起こり、富が失われ、友情が壊れてきました。聞くことは人としての礼儀であり、尊敬の証でもあります。自分の思いを伝えるには、一方的に自分の言葉を伝えることよりも、まずは相手の話に耳を傾け、受け入れることから始めることが最も近道になると言えます。人は話を聞いてもらえていることを実感すると、自分の存在認証ができます。それが信頼関係を生み、相手のことをより理解し、良好な人間関係を築くことができます。「聞く力」を高めることは、人間的な成長への第一歩であります。今年は、この「聞く力」を自問自答してもらってはいかかがでしょうか。

 日本では新型コロナウィルスの感染が世界各国と比較しても、かなり低い状況で推移していますが、新たな変異株のオミクロン株も徐々に国内で増えてきています。まだまだ感染予防対策を引き締める必要があります。また国内では心の闇によるものかもしれませんが、今までに無い信じ難い事件や事故が多発しているように感じます。どんな情勢であっても人を思いやる心を忘れずに、社員、ご家族ともに健康面に十分に留意され、みなさんがご多幸な一年を過ごせますようご祈念申し上げまして結びの言葉とさせていただきます。

株式会社塩月工業
代表取締役社長 塩月啓司

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